1960年代にはじまって以来、X線天文学は大きな成功を収め、人類の宇宙観を大きくかえてきました。その中で、40年にわたってずっと天文学者の頭を悩ませてきた現象もあります。「宇宙X線背景放射」と「ガンマ線バースト」です。けれども、最近になっていずれの研究にも大きな進歩が見られました。もちろん、「あすか」が大きく貢献しています。
最後の章では、これらのX線天文学はじまって以来の謎を紹介し、その新展開についてお話します。